留学生に人気のサガダ(Sagada)
バギオに来る留学生は、毎日5時間〜8時間のマンツーマンレッスンで勉強に集中する一方、ルソン島内の有名な観光スポットを訪れる人が多いです。1泊2日や2泊3日など週末を利用してバスで安く行ける場所が多いので、A&Jアカデミーの生徒も週末や連休を利用して色んな場所に出かけ多くの思い出を作っています。
今日は観光客や学生に人気の山岳地帯「サガダ(Sagada)」について紹介をさせて頂きます。
Sagadaはバギオの北東約140kmの位置にあり、留学生はセンターモール裏のバス停からGL TRANSのバスで5〜6時間かけて行きます。運賃は学割で315pesos(約800円)です。長い道のりですが途中でライステラス(棚田)や小さい村、反り立つ岩壁などさまざまな車窓を眺めることができます。寝ている暇がないかもしれません!
Sagadaに着いたらまず観光案内所に行き登録料(100pesos)を支払い、観光ガイドのいる店で好みのツアーを選びます。Sagadaでほとんどの観光客が行くメインスポットは「ハンギング・コフィン(Hunging coffins)」と「スマギン洞窟(Sumaguing Cave)」です。どちらもガイドを付けなければ行くことができません。Sagadaにはイゴロット族先住民の自然崇拝文化が色濃く残っているので、現地の方からさまざまな話を聞くことができます。パンデミックが明けた2023年8月、Sagadaには欧米人の姿もチラホラ見え、アジア系留学生共々溜まっていた旅欲を排出していました。
ハンギング・コフィン(Hunging coffins)
まずは、街から徒歩圏内のエコバレーにあるハンギング・コフィン(Hunging coffins)に行くのがSagadaの旅の王道パターンです。「PAYTOKAN WALK」というツアーが最も人気で、ハンギング・コフィンはもちろん、日本人が建設に携わったメアリーズ協会と墓地、谷の中にあるコーヒーショップ、その近くのケーブをトレッキングします。ガイドブックに載っていないさまざまな話を聞きながら自然を満喫することができます。ガイドは10人までを1組とし、1,000pesosです。先住民が死者を天に近づけるように吊るしたハンギング・コフィンをいざ目の前にすると、観光客は神秘的な気持ちになり言葉を失います。死者からの無言のメッセージかもしれません。
スマギン洞窟(Sumaguing Cave)
旅の第二のメインスポットは、スマギン洞窟(Sumaguing Cave)です。こちらも町の中心から25分ほどかけて徒歩で行くことができますが、体力を残しておきたいならツアーにセットされた有料バン(400pesos/5人まで)に乗ることができます。スマギン洞窟へのツアーは800pesos/5人まで です。広い鍾乳洞内を登ったり降りたりするので動きやすく濡れてもいい服と、ビーチサンダルかウォーターシューズを持っていくとよいでしょう。もし持参がないなら近くのお土産屋で安く購入することもできます。内部には照明がないので、ガイドが手に持つランプを頼りに進みます。アップ&ダウンがかなり激しい鍾乳洞内ですが、ガイドが手や足をかける石のでっぱりを教えてくれるので、上手に進むことができます。備え付けのロープを使って急な斜面を登ったり、洞窟に住み着くコウモリに出くわしたり、さまざまな鍾乳石の形を「何に見えるかな?」とみんなで考えたり、1〜3時間のコースを飽きることなく楽しむことができます。スマギン洞窟(Sumaguing Cave)の奥からは、狭く難所の多いルミアン洞窟(Lumiang Burial Cave)とも内部で繋がっているので、時間と自信のある人は是非両方チャレンジしてみて下さい!両方行く場合は1,500pesos/3人まで です。
ヨーグルトハウス(Yogurt house)
旅といえば食事! 留学生に人気のヨーグルトハウスはトッピングありのヨーグルトが食べられるSagadaで1番有名なお店です。2階建てで木を基調としたアットホームな店内ではSagadaの古い白黒写真を見ることができます。ヨーグルトだけでなく、肉や野菜のライス付き定食メニュー、1皿料理のパスタなどもあるので、ランチやディナーにも活用できるSagadaの頼もしいレストランです。訪れた際には是非、2階のバルコニー席に座ってSagadaの空気と緑いっぱいの景色を味わうことをおすすめします。
Sagada(サガダ)に行った留学生が口を揃えて言うのが、「遠いけど行ってよかった!めちゃくちゃ楽しかった!」という感想です。日本では何もかもが便利で快適に過ごせますが、Sagadaでは勉強中の英語を駆使してツアーに申し込まなければなりません。また、ガイドも全て英語で説明するので、留学生は大事な案内を聞き漏らさないように必死で聞き取ろうとします。帰りのバスの時間を調べたり、現地のホテルにを自分で予約したり、全て英語でしなければなりません。その大変さから得た旅の経験、実際に体感した文化や必死で登り降りした洞窟体験は今までの旅とは味わいが全く違うことでしょう。こんな体験Sagadaでしかできません!また、勉強中の英語を使ってコミュニケーションを取り、旅を成功させたことから自信にも繋がり、さらに別の場所に行きたい欲求も生まれてきます。是非、Sagadaを旅の候補に入れてA&Jに留学に来て下さい。A&Jでは山岳地帯出身の先生も多いのでこの記事にはない、新たな情報が得られるかもしれません!
※文中のプライス表記は2023年8月の値段です。
取材協力 AYAMI MIKI
文 REIKA