【オーストラリア?フィリピン?】ワーホリ前の国別留学比較 賢い留学パターンまとめ

ワーホリ前の2カ国留学国別比較

こんにちは!A&JアシスタントマネージャーのNaruです。台風も無事バギオを通過して先週は通常の雨季の天気に戻りました。雨季といえども晴れ間はあるので、週末はライトパークという公園で乗馬をしてきました。

ライトパークで乗馬

馬に乗って山道をカポカポ1時間。空気もよく、景色もよく、風も気持ちよくて久々の太陽を満喫しました。日本より格安で乗馬ができ、しかも車道を歩けるのでおすすめです。

さて以前の記事でわたしが2年間オーストラリアでワーホリをしていたとお伝えしました。

関連記事:【ワーホリ経験者が語る】2カ国留学をオススメする3つの理由

わたしはオーストラリア滞在中、2つの語学学校に合計10ヶ月通いました。そして現在はフィリピンの語学学校で働きながら授業を受けています。ワーホリを考えている方、その前にフィリピン留学を考えている方、ワーホリに行ったけど思うように英語が伸びず逆2カ国留学をお考えの方必見の記事、今回はワーホリ前のオーストラリアとフィリピンの語学学校の比較と留学パターンまとめです。両者の魅力を知っているわたしが、あなたに合った有効な語学学校の活用法を検証します。

オーストラリアとフィリピンの基本情報比較

オーストラリアとフィリピンの語学学校比較

  オーストラリアの語学学校 フィリピンの語学学校
授業形態 グループクラス(ひとクラス18人以下) マンツーマンクラスのみ、またはマンツーマンクラスと小グループクラス
4週間あたりの授業料 約20~30万円(宿泊費・食事別) 約10~20万円(宿泊費、食事込)
週あたりの授業時間 20~25時間 30~50時間
コース 一般英会話、ビジネス英語、IELTS、ケンブリッジ検定、アカデミック(大学進学)、バリスタ、医療英語 一般英会話、ビジネス英語、IELTS、TOEIC、TOEFL
授業内容 スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、グラマー、発音、スラング、ディスカッション、プレゼンテーション、職業訓練 スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、グラマー、発音、ディスクリプション、プレゼンテーション
講師出身地 オーストラリア、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ロシア等 主にフィリピン、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ
学生国籍 日本、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、南米、ヨーロッパ、中東 日本、韓国、中国、台湾、ベトナム、中東、タイ、モンゴル、ロシア、スペイン
授業の雰囲気 冗談も交えたリラックスした雰囲気、授業中のスマホ利用は禁止、基本的にEOP マンツーマンまたは小グループクラスのためコミュニケーションをとりながらフレキシブルに対応
レベルチェックテスト 週に一度、または月に一度 月に一度
アクティビティ 毎週金曜日フリー選択授業、またはアクティビティ(ビーチ、動物園、美術館、BBQ、パーティ等) 月に1~2回程度(ビーチ、プール、登山、スポーツ、ボランティアなど)
施設 カフェテリア、PCルーム 学生寮またはホテル(通常就学と宿泊がセット)、プール、ジム、シアタールーム、ランドリールーム、ミニショップ、スポーツ施設等
その他 授業中や授業後の交流有り(誕生日パーティ、飲み会、BBQ等)

小テストや無料オプションクラス有り、門限有り、地域により学生の雰囲気が異なる

こうやって比較してみると違いが多いことがわかります。

大きな違いとしては、授業形態、価格、授業時間です。

大きな違い① 授業形態

オーストラリアではグループレッスン、フィリピンではマンツーマンクラスが主流です。オーストラリアの語学学校ではひとクラスあたり最大収容人数が18人と決められているので、生徒がそれ以上の人数になることはありません。学校によってはひとクラス14人以下や10人以下というルールを設けているところもあります。“書く、読む、聞く、話す”の基本的なスキルはまんべんなく学べますが、グループレッスンなのでひとりあたりのスピーキングの時間は少ないです。講師はネイティブなので会話のスピードも早く、聞き取りの練習や発音の矯正にはとても有効だと思います。また、ディスカッションやプレゼンテーション、ゲームなどの授業もあり、発言力や積極性も鍛えられます。一方フィリピンの語学学校ではマンツーマンレッスンが主流で、個人のレベルに合わせた授業で文法やスピーキングなど必要スキルのみを強化することが可能です。個人クラスなので一方的に授業を聴くというスタイルではなく、会話や質問をしながら授業が進められていきます。なので、意見や答えを求められれば自分で解決するしかなく、他生徒に頼ることはできません。

大きな違い② 価格

オーストラリアの学校は月20〜30万円、フィリピンの学校は月15〜25万円のコストがかかります。講師の経験年数や施設の充実度で価格の差が出てきます。フィリピンの学校は宿泊施設と学校が一緒になっている場合がほとんどで、この価格に中に学生寮またはホテルでの宿泊費と食事代が含まれています。オーストラリアの場合は就学費用のみなので、価格に大きな開きがあることがわかります。その他費用として航空券や保険料がそれぞれかかってきます。

大きな違い③ 授業時間

オーストラリアの場合は週20〜25時間、フィリピンの場合は週30〜40時間の授業時間が基本です。オーストラリアの場合は午後3時頃には授業が終わるので、放課後はアルバイトをしたり友達と出かけたりしていました。金曜日はフリー授業やアクティビティがある学校が多く、教室で勉強をするか、外に出て実践で英語を使うかは自分次第です。フィリピンの学校は学生寮タイプなので、空き時間は自主学習をしたりして過ごし、夜は小テストやオプションクラスがあるため、基本的に朝から晩まで勉強をしています。家事や仕事をする必要がない分、勉強に専念できます。

国別のメリットとデメリット、向いている人まとめ

 

  オーストラリア フィリピン
メリット

ネイティブ講師ならではの表現、スラング、発音、文化などが学べる

他学生の意見が聞ける

ディスカッションやプレゼンテーション、ゲームなどの大勢のグループ学習ができる

発言力を鍛えられ、度胸が身に着く

英語を話す機会が多い(体感で3倍)

個人のレベル、目的にあったクラスが受けられる

コストパフォーマンスが非常に高く、初心者にオススメ

勉強に専念できる(料理、掃除などをしなくてよい)

物価が安い

デメリット

授業中のスピーキングチャンスが少ない

授業料とは別に宿泊費、食事代、交通費がかかる

物価が高い

講師はネイティブではない(多少の発音の違い、英語レベルの違いがある)

発展途上国の生活環境が地域によって異なる(インフラや衛生面、治安など)

 

向いている人

英語レベル中級以上

ワーホリを控えている人(友人が作れ、コネが手に入る。また情報もより多く手に入る)

資格取得を目指いしている人

スペシャルコースを取りたい人

より多国籍の友人が欲しい人

ネイティブの英語を学びたい人(発音、スラング等)

英語学習初心者

費用を抑えて、英語力を伸ばしたい人

スピーキングに特化して練習したい人

時間が無い人(早く上達したい人)

追い込まれないと本気が出せない人

TOEICの点数が必要な人

どっちの留学が向いている?

オーストラリアとフィリピン 向いている人比較

オーストラリアの語学学校が向いているのはこんな人!

授業がグループで進められるため、ディスカッションやプレゼンテーションなどで中上級以上の英語力があると、基本的なスキルに加えさらなる英語力の強化が期待できます。授業が午後で終わるので、仕事を持っている人や自由に使える時間が欲しい人には向いていると思います。夜間クラス(17〜21時程度)を開講している学校もあるので、朝から夕方まで仕事をすることも可能です。さらにコースのバラエティも豊富なので各種資格取得を目指している人、スペシャルコースを受講したい人にも最適です。また、オーストラリアには多くの移民が住んでいるため、多国籍の友達が欲しい人、または講師はネイティブなので、ネイティブの英語を学びたい人、スラングを学びたい人にもぴったりです。

フィリピンの語学学校が向いている人はこんな人!

自分のペースで学べる英語学習初心者におすすめです。授業がマンツーマンなので、スピーキング力を強化したい方、会話を人任せにしてしまいがちな方に向いています。また一日中勉強に専念できる環境で生活することになるので、短期間で結果を出したい方にもぴったりです。総合授業時間と生活費を考慮するとフィリピンの学校の方が、コストがかなり抑えられます。

2カ国パターン別留学比較

オーストラリアとフィリピン 2カ国留学の4パターン

『ワーホリを考えているけど、英語力に不安がある…。最近は英語を勉強するにはフィリピン留学がいいって聞くけどどうなの?』と思っているそこのあなた!どういう語学学校が向いているのか、自分にあった留学パターンを考えてみましょう。

パターン① フィリピン語学学校行かない+オーストラリア語学学校行かない

語学学校 フィリピン行かない+オーストラリア行かない

  • 英語上級者向け
  • すぐ働きたい人向け
  • 手に職がある人向け

英語力に自信のある方はフィリピンでもオーストラリアでも語学学校には行かず、現地で即お仕事を探しましょう!初中級程度ならファームやジャパニーズレストラン、クリーナー、中上級なら、ローカルレストランやカフェで働けます。オーストラリアの最低賃金は約1500円程で日本より高いです。ローカルジョブとなると約2000円にもなるので、語学学校に行かずに働ければ、貯金や旅行などもできちゃいます。

 

パターン② フィリピン語学学校行く+オーストラリア語学学校行かない

語学学校 フィリピン行く+オーストラリア行かない

  • 初級〜中級者向け
  • コストを抑えたい方向け
  • スピーキングを強化したい人向け

一般英語コースの場合、学校によって初級から上級まで6~12段階でレベル分けがされています。通常ひとつレベルを上げるのに1〜1.5ヶ月を要します。自分のスタート地点のレベルと就学可能な期間を考慮して十分な留学期間を確保できれば、中級〜上級程度のフィリピンのみでも英語力をつけることができるので、オーストラリアでの就学をする必要はありません。

パターン③ フィリピン語学学校行かない+オーストラリア語学学校行く

語学学校 フィリピン行かない+オーストラリア行く

  • 中級〜上級者向け
  • ネイティブ指向
  • 発音矯正したい人向け

これはわたしが実際経験したパターンです。留学した当時はあまりフィリピンに興味がなく、留学エージェントにも特に勧められなかったため、フィリピン留学についてあまり考えたこともありませんでした。しかしオーストラリアの語学学校に行ってみると、いくらかの日本人や韓国人はフィリピン留学を経験してから渡航していることを知って驚きました。彼らは他の東アジア人に比べるとスピーキングが得意で、しかも初めから中級以上のクラスに入っていたので、さらにフィリピン留学に興味を持ったことを覚えています。わたしは始め中級のクラスに入りましたが、スピーキングとリスニングは初級レベルだったため授業に慣れるまでにかなり時間がかかってしまいました。先にフィリピン留学をしていればもう少しオーストラリアでの就学期間を節約できたと思います。基本的な英語力がある人はネイティブの表現や授業スタイル、発音矯正などうまく活用できると思います。

パターン④ フィリピン語学学校行く+オーストラリア語学学校行く

語学学校 フィリピン行く+オーストラリア行く

  • 初級〜中級者向け
  • 資格取得希望者向け
  • スペシャルコース向け

オーストラリアの語学学校では一般英語コースの他に、IELTSやCambridge英検、BULATSなどの資格取得コース、ビジネス英語コース、大学や専門学校への進学準備コース、バリスタコース、医療英語コースなどさまざまなコースがあります。それらの特別コースのクラスに入るには中級以上の英語力が必要になるため、そのボトムアップをフィリピンで完了させてくるのが一番賢い方法だと思います。

まとめ

コアラとターシャ

みんなちがって、みんないい!

某ポエマーのようなまとめになってしまいましたが、ひとそれぞれ目的や予算にあった勉強の仕方や期間があります。まずはご自身の必要な英語レベルや資格、今の英語力、留学可能な期間や予算を洗い出してみましょう。

わたしはオーストラリアの前にフィリピン留学を経験するべきだったとは思いますが、オーストラリアの語学学校に時間とお金をかけてしまったことを、正直あまり後悔していません。オーストラリアではネイティブの発音や英語表現、積極性、欧米の教育スタイル、一緒に勉強する仲間、自由に発言できる環境や積極性を学びました。そして今はフィリピンで英語を勉強しています。同じ海外留学ですが、人種や環境、教育スタイルは全く違います。こちらでもフィリピン人の高い英語力やフレンドリーな国民性、過ごしやすい環境やリーズナブルな物価などを実感しています。就学環境やスタイルを変えることで入って来る情報や自分の成長度やモチベーションも変わってきます。

わたしは海外留学をして人生で初めて“勉強って楽しい!”と思った人間のひとりです。これから留学お考えの方にも、満足のいく留学を経験していただければ嬉しく思います。質問や不明点などあれば、留学経験者のひとりとしてお答えしますので、SNSで気軽に声をかけてください。

それでは良い週末を〜!