みなさんキャッシュパスポートってご存知ですか?私はこのキャッシュパスポートをフィリピンに来る前に作り、フィリピンのATMでお金を引き出すことを計画していました。
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フィリピンではキャッシュパスポートが使えない…?
バギオに来てすぐ生活用品などを買うための現金が必要になった私は、ATM(BPO)にてお金を引き出そうし、なぜか失敗してしまいした。暗証番号が間違っているのかもしれないと思い、もう一度イチから丁寧に暗証番号も確認してから、試みるも失敗。。。
操作方法が間違っていたのかもしれないと思い、利用ガイドを読み直すも特に間違った点も見つからず。現金が手に入らないまま、学校に戻り、カード会社にメールにて問い合わせをしてみると、ATM引き出しの際に何度も入力したため、規定回数を超えているためロックがかかっており、解除したとの返事を貰いました。
後日今度こそは!と足取り軽く再度引き出しを試みるものあっけなく失敗!痺れをきらした私はコールセンターへ電話。電話窓口はカタコトの日本人を話す外国人でしたが、現状を話すとフィリピンATMでの操作手順を電話口で確認してくれて…そこで新事実が発覚!これじゃあ誰もまともにお金が引き出せない!
コールセンタースタッフとの会話
コールセンター:口座種類の選択の際、“Saving”を選択されていますでしょうか?
私:はい?いやいや、利用ガイドに【“Saving”は選択しないでください】という記載がありますけど…
コールセンター:お客様の場合フィリピンに滞在されていますよね。フィリピンの場合“Saving”を選択して頂かないとお金は引き出せません。あと暗証番号も4桁で、前または後に0をつける必要はございません。
説明書とは違う操作方法が必要
私は耳を疑いました。これかと。付属の利用ガイドのせいで数週間苦しんでいたなんて。その後、言われた通りに“Saving”を選択すると、お金の引き出しに無事成功!
と、このようなハプニングがあり、他にも困っている方が大勢いるのではと思いますので、今週はフィリピン留学を控えている方、もうすでにフィリピン留学している方向けにキャッシュパスポートのご紹介と、その失敗しない使い方を紹介致します。
※カード会社の回し者では決してございません。笑
キャッシュパスポートって?
先ほどからキャッシュパスポートと連発しておりますが、何のことだかわからないという方が多いかと思いますので、まずはキャッシュパスポートについて解説します。
キャッシュパスポートのメリット
- スペアカードが付いてくるので盗難・紛失時も再発行を待つ必要なし!
- MasterCard®加盟店で使用可能及びTポイントが貯まる!
- 世界中で使用可能なためフィリピン留学後、違う国への留学を考えている人もそのまま使える!
キャッシュパスポートはこんな人にオススメ!
- 長期留学を考えていて現金をもってくるのは不安な方
- カードの盗難・紛失が不安な方
- 留学まであまり時間がなくカード作成に時間をかけたくない方
国際キャッシュカードとの違い
- 銀行口座を開設する必要なし!
- 万が一盗難にあっても、銀行口座にある残高をすべて盗まれてしまうような心配がない!
- 国際キャッシュカードは海外のATMから現地通貨を引き出すだけですが、キャッシュパスポートはMasterCard®加盟店の決済もご利用可能!
フィリピンでのATMでお金を引き出す前に
ATMは町中でも使用可能ですが、SMモールなどの常に警備員が立っている場所が断然安全です。SMモールでのお金の引き出しは安全ですが、女性の方は一人では行かずお友達と行くことをおススメします!またお金を引き下ろした後は、ポケットなどには入れずに鞄にしっかりとしまって下さい。
キャッシュパスポートの使い方~フィリピンでのATMの場合~
写真ではSMバギオにあるBDOのATMを使用していますが、図のようなMasterCard®のマークが記載されているATMなら、フィリピン国内はもちろん、世界どこのATMでも使用可能です。
手順1 キャッシュパスポートカードの挿入
上図赤丸の箇所にカード挿入口があるので、そこにキャッシュパスポートを差し込みます。差し込み口に引っかかりそうな感じがあるかもしれませんが、強く押し込まずにゆっくりと行ってください。
“Please wait while your transaction is being processed.” (取引処理中、しばらくお待ち下さいと表示されます。)
手順2 言語選択
言語選択画面が出てくるので、もちろんですが”English”を選択します。
手順3 暗証番号の入力
こちらの画面で予め登録してある暗証番号(PIN)を入力します。
※暗証番号を入力の際は手元が見えないようにカバーして入力される事をおススメします
※取り扱い説明書に6桁の場合もあると書いていますが、フィリピンの場合は4桁でOK
手順4 取引内容の選択
この画面では取引内容の選択を行います。”Withdrawal”(現金の引き出し)を選択します。
※ちなみに”Balance Enquiry”は残高照会のページです。
手順5 口座の種類を選択(ここが最も重要です)
この画面では”Saving“(預金)を選択します。この操作が最も重要です!
なぜなら!
「カード取り扱い説明書にはSAVINGSは選択頂かないようご注意ください」と書いてありますが、“フィリピン”では“SAVINGS”を選択して頂かないとお金は引き出せません。フィリピンでは説明書に書いてある操作方法とは真逆なのです。今回のブログの冒頭にコールセンタースタッフとのやり取りを書いたのはこのためです。
手順6 引き出し金額の入力
こちらの画面で引き出し金額を入力します。一回の取引で引き出せる額は最大10,000ペソです。もし30,000ペソ引き出したい場合、3回引き出す必要があります。
また「10,000.00」という表記が10,000ペソです。入力が「100.00」となっている場合は100ペソのみ出てきてしまうので注意して下さい。
金額を入力後金額が間違っていなければ確認ボタン(Confirm)を選択、誤ってしまった場合は変更ボタン(Change)も選択できますのでご心配なく。
手順7 手数料の承認
こちらの画面では、フィリピン国外で発行されたキャッシュカード類を利用しての貨幣の引き出しに対する手数料の承認を求めています。「一回の手続きにつきP200ペソかかりますがよろしいですか?」ということが訊かれているので“YES”を選択します。
追記:2018年2月8日現在、手数料は250ペソになっています。
手順8 カード・引き出し金の受け取り
こちらの画面が表示されたらキャッシュパスポートを使っての現金引き出し手続きは完了です。カードが最初に出てきますので、忘れずに受け取ってください。
現金の受け取りももちろん忘れてはいけません。引き出したらすぐにバッグ等に入れ、しっかりと保管しましょう。
ATM利用時の手順違いについて
銀行やATM機種によっては上記の9つの手順が異なることがあります。選択する項目は変わらないので、各画面での選択項目を追っかけて頂ければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?覚えてしまえばとっても簡単ですが、フィリピンだけは一つだけ例外的な操作が必要で、それ無しではスムーズなお金の引き出しができません。こちら記事を参考に、多くのフィリピンに留学している学生、留学を控えている方のお金の管理の悩みが減ることを祈ってます!