本記事は2016年3月17日公開されたものです。より新しいバギオのラーメン屋さんに関する記事は下記となります。
バギオの美味いラーメン屋紹介します!
今回のブログはバギオのラーメン特集です!私は無類のラーメン好き。日本に住んでいる時は週に3、4回はラーメンを食べていました。節系、次郎系、家系、博多とんこつ系・・とにかく多くの種類、何百というラーメンを食べてきました。そんな自称ラーメン通の私が、自信を持ってバギオのおすすめラーメンを紹介します。バギオにはいくつかラーメンを食べさせてくれるお店があります。今回訪れたのは山下、サクラテラス、東京東京、Teriyaki BOY。が、本日は自称ラーメン通の私がおすすめできると判断したラーメン店だけ紹介させていただきます。
其の壱 SAKURA TERRACE
SAKURA TERRACE(サクラテラス)。英語っぽく発音すると「サクラテレイス」です。
お店の場所と雰囲気
バギオの中心地からタクシーで8分ほど(50ペソ)のミリタリーカットオフロードに位置しています。タクシードライバーに「ミリタリーカットオフ、between クボンサワリ and ジオスピッツァ」と伝えればOKです。
店内は黒を基調した落ち着いた雰囲気。各所には桜や笹の葉が揺れ、笹の葉に灯る電球はまるで蛍の光のように、懐かしの日本の初夏をかもし出しています。そしてテラスがあるのが嬉しい。バギオの自然の空気を楽しみながら食事することも可能です。
店長のこだわりラーメン
麺
試行錯誤の連続で、今の麺に至っています。初めはマミー等、フィリピン独自の麺を試しましたが、ラーメンにマッチしない。そこで次に試みたのが、首都マニラからラーメン用の麺の仕入れ。しかしこれが追い求めている麺とはほど遠い。最終的に行き着いたのが、独自に麺を打つこと。納得がいくまで、麺のキーポイントである小麦粉を複数試し、ようやく今の麺が完成しました。
スープ
水40リットリに対し、20キロものバギオの取れたて豚のげん骨、チキンの丸鶏を使用します。毎日6時間かけて煮込み、極上のスープを抽出しています。
一年間試行錯誤を繰り返し、ようやく完成された、まさに至高の一品です。
サクラテラスの人気ラーメンベスト3
第1位 担担麺( 270ペソ)
第2位 豚骨ラーメン (270ペソ)
第3位 チャーシューメン( 260ペソ)
本日は第1位の担担麺が完売ということで、第二位の豚骨ラーメンをいただきました。
長ネギ、チャーシュー、味玉、紅ショウガ、海苔、白ごまがトッピングされています。さっそくレンゲを掴みスープをひとすすり。
うまい。
一見さっぱりとした舌触りの中に、とろみある滑らかなコクが舌の上を伝っていきました。これは一度すすったら止まらなくなる種のスープ。バギオのげん骨・チキン丸鶏を長時間煮込んで抽出されたスープだけあります。そして麺。こちらは博多とんこつのような極細麺ではありません。フィリピン人には極細麺がウケなく、中太麺にしたとのことです。コシのあるのど越しよい麺に、絶品スープがよく絡みます。
ラーメン以外もおいしいとのことなので頂いてみました。
ラーメンの他にも美味いものがいっぱい
お寿司。このお寿司がめちゃくちゃおいしい!久々の新鮮魚肉に大興奮!
こちらはかつ丼。ふっくら卵にやわらかなかつ。味付けもGood!!
チキンカツ定食 。さくさくチキンかつに刻みキャベツが懐かしい。ソースと絡めてどうぞ!
カリフォルニアロール。
からあげ巻き。さくさく衣の中にジューシーな鶏肉。
日本ではラーメン以外の物を出すラーメン屋は自称ラーメン通としてあまり好きじゃなかったのですが、本当にどれもとってもおいしい。かつ丼や定食にセットで付いてくる味噌汁。この味噌汁からもこだわりが感じられました。本日の味噌汁はしゃけ。なんと、種類を毎回変えているとのことです。あら汁、かつお、豆腐、わかめ。セットで付いてくるただの味噌汁ですが、毎回違う味が楽しめるのは嬉しいです。そしてもちろんお米は日本米。
其の弐 山下
バギオに今も未だ眠っているといわれる伝説の財宝。その持ち主は山下という将軍でした。フィリピン人に「Yamashita tresure」と言えば、知らない人はいないといいます。こちらの山下、実はサクラテラスと同じ方が切り盛りされています。
山下の場所
バギオの中心地からタクシーで約10分ほど(55ペソ)です。タクシードライバーに「フィフティーズディナー(50’s ディナー)」と伝えてください。すぐ隣にあります。
追記:こちら現在は移転し、Red Lionという老舗バー内、またはCALLE UNOというフードハブに店を構えています。
バギオで初めて 日本人が作ったラーメン
実はサクラテラスより前からあったのがこの山下。サクラテラスができる前はバギオで唯一、日本人が作ったラーメンを食べられる場所でした。
山下のラーメン、基本ベースはサクラテラスと同じです。スープはげん骨・チキン丸鶏で長時間丹念に煮込まれたスープが使用され、麺は何度も試行錯誤の末にようやく完成した自慢の自家製麺です。サクラテラスと山下の違いを伺ったところ、サクラテラスは魚の風味を少し強めにだして、より日本人好みだそうです。そして山下はラーメンの種類が豊富!冷やし中華や味噌コーンバターラーメン等も楽しめます。
山下の人気ラーメンベスト3
第1位 チャーシューメン 200ペソ
第2位 スパイシーラーメン 160ペソ
第3位 広東麺 190ペソ
※暑い時は冷やし中華(150ペソ)が1位
普段私はチャーシューメンを食べているので、今まで注文したことのない第2位の広東麺を頼んでみました。
味玉、豚肉、人参、白菜、ピーマン、玉ねぎと具だくさん。野菜は堅過ぎず、やわらか過ぎず、新鮮なシャキシャキ感がたまりません。もちもちした麺と、とろみスープの絶妙なコンビネーション。全て飲み干しました。
そしてこちらはラーメン以外の人気メニュー、からあげカレーです。
もちろん、チェーン店によくあるレトルトカレー独特の臭みなど一切なく、自家製です。まろやかなテイストの中にも複数のスパイスが効いていて、うまいと思わずうなる一品です。もちろんお米は日本のもの。
サクラテラスと山下のオーナー
とてもやわらかい当たりの、気さくな方です。バギオに長年住んでいるということで、面白い話をたくさん伺うことができました。日本の実家ではレストランを経営され、おいしいものを作ることに対し、すばらしい情熱を持ったかたです。常に最高のラーメンを追い求め、今もなお、微妙にスープの味、麺の太さを変え、よりおいしいラーメンを追求されています。
まとめ
今回複数のラーメン店を訪れましたが、SAKURA TERRACE(サクラテラス)と山下は是非一度訪れてみるとよいと思います。バギオにいながら高いクオリティのラーメン、そして日本食が堪能できる。幸せです。